Smoveの製作

胴体が生地完成になった時点で塗装をしました。まずはキャノピー部分です。前ページに書いたように型紙を使って片面は紙、片面はEPPにてマスキングしました。スプレーのり55を薄く塗布してサーッと黒を吹きます。この時胴体はキャノピー以外全部養生しておかないと大変です。
私のように缶スプレーを使用している方は特に。外で吹くと風の影響もありますので、意外なところに色が付いてしまいます。私の適当な塗装ではたいした問題ではありませんが・・・。
主翼もエルロンを仮固定して塗装です。今回は太めの紐を使って白のエアブラシで吹いた感を出そうと思いました。スーパーのビニール袋に紐をまとめて入れて、スプレーのり77をササッと吹きます。

後は漬け物をもむように両手でもむとのり付き紐の完成です。よく糊がしみてます。これを主翼にぺたぺた好きなように貼り付けた後はいつもの適当塗装です。

ポイントは黒で縁取りすると意外に締まって見えるという事ですね。
塗装後、マジックで木の根のような模様を入れました。完全フリーハンドで下絵も何もあった物ではないです。10分くらいで2枚描き、出来が良かったと思う方を上翼にします。
胴体もKnuffelV2と同じようにキャノピー以外を紫〜赤で塗りました。今回はシルバーを使わなかったので怪しいクローム感が無いですね。個人的にはドイツっぽくて好きです。
ここで初めて生地完成です。この状態で63グラムありました。う〜ん、ちょっと重いですね。
リンケージはPEライン両引きです。今回、サーボの固定にホットボンドを使ってみましたが、非常にカッチリと固定されます。取り外しの時もサクッとカッターが入るのでこれは良いですね。重量的なデメリット以外では。
エルロンは1ミリ収縮チューブ+1ミリカーボンロッドを1発勝負でカットし、上下翼を繋いでいます。動翼側には1ミリカーボンロッドを30ミリほど挿しています。
この段階で脚を付けました。今回は思い切ってBTR(Black Takehigo Rod)を使用しています。素材単体では心許なかったので2本の脚をPEラインで繋ぎ、その後に機首部分から細いカーボンロッドで引っ張りました。
あまり意味がなかった気がします。(笑)
この状態で持ってみたところ、主翼と胴体の保持が弱く、とても飛ばせそうになかったので、胴体中央から主翼支持部材に向けてカーボンロッド補強を行いました。本当は糸でやりたかったのですが、主翼に全くカーボン補強が無く、撓みが心配だったのでカーボンロッドにしました。

エレベーター・ラダーの動翼ホーンは1ミリPP板からTの字に切り出して、動翼に挟んだ後、コの字の0.5ミリPP板で動翼の両面から挟んでいます。見た目がとっても悪いです。私がぶきっちょたるゆえんがここにあります。しかし、強度はとても良いですね。

胴体のねじれ補強にはカーボンロッドを使用しました。ちょっと重くなったかもしれません。
バッテリー抜き完成重量143グラムにて完成しました。デプロン機としては重めだと思いますが、個人的に複葉であれば軽い方ではないかと思います。残念なのはエルロンサーボ搭載後にウェイポイント060が動かなくなってしまい、泣く泣くSG50に交換したので見るからに動きが遅くなってしまいました。
フライトインプレッション

動 画

重量が重くなったこともあり、正直飛びには全く期待していませんでした。しかし、飛ばしてみてびっくり!非常にスローで素直な特性です。

複葉だけにコブラ安定が良く、逆ループ時のロール安定も素晴らしいです。それでいて複葉らしからぬ舵の効きです。ムルシエラゴではロール舵だけでローリングコブラになっていましたが、Smoveはちゃんと当て舵が必要です。単葉と同じような感覚でアクロが出来る感じですね。主翼単体には全く補強を入れていないのにこの安定感は素晴らしいです。意外にもパターン機に向いているかもしれません。KnuffelV2と比べて、おとなしめの特性ですが、尾翼周りは同じようなデザインなのでエレベーター・ラダーのキレは凄いです。

早速お気に入りの一機になってしまいました。

  

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