Smoveの製作

ムルシエラゴ以降、私にとって複葉機は「単葉に馴れた人にとっては癖のある飛ばしにくそうな機体」というイメージがあり、自分から手を出せずにいたのですが今回、ついに複葉機のフルスクラッチに手を出してしまいました。機体はあのマニュエル君のSMOVEに決定しました。私自身も複葉機の製作はキットも含めて2作目ですので、できるだけ順を追って製作日記風に書いていきたいと思います。

ネットで図面をダウンロードし、図面を糊で貼り合わせて原寸図を作ります。この機体の場合、かなり横長の図面ですので適当に切って使います。
デプロンに貼る糊はスプレーのり55ですが、2回使う図もあるので、あまり吹きすぎないようにしないといけません。図の裏にササッと吹いてシワ・たるみがないように貼ります。
デプロンには目がありますので、勿体なくてもスパン方向や胴体の長手方向に目を合わせます。今回、主翼は1枚もので切り出しました。
EPPやデプロンを切るとき、カッターの刃をケチらずというのはよく聞く話ですが、長持ちする方法を一つ。写真のミシン油を刃先につけると刃先が長持ちするような気がします。特に接着してすぐの部分には刃に接着剤が付かず、重宝します。
写真のような細かい部分の切り込みにはオルファカッター斜刃を使うと楽です。余計な切り込みを入れずに上から刺して切れますので、重宝します。
図面の中にあるこの部材はキャノピー部分のマスキング材となりますので、捨てずに端材のEPPなどに貼り付けておきましょう。
エルロンの切り出しです。
私の場合カットラインからエルロン側に3〜4mmずらしてカッターをエルロン側に倒して斜めに切ります。すると割合きれいに切れますね。
デプロン動翼のヒンジは私にとって悩みどころです。今回は100円ショップのメンディングテープみたいなものを使ってみようと思い、端材でテストしてみました。気になるのは特にこの画像で言うと引っ張りより圧縮に対してどうかというところです。

ちょっと試してみたら予想以上に良さそうだったので、同じ端材でグラステープヒンジと比較してみました。

圧縮強さは同等、引っ張り強さもほぼ同等、動きはメンディングテープのほうがスムーズでした。

恐らくカット断面がキッチリ直線になっていれば相応の圧縮強さは出ると思います。あとはテープとデプロンの接着相性ですが、コレが予想以上に良かったので今回の動翼ヒンジはコレで行くこととしました。複葉なので手間が省けます
この時点で胴体を順番に組んでいきます。機首部分は5ミリEPPを使用するようになっていますので、勘でセンターを出しながらデプロン3ミリとスコッチで接着しました。あと、主翼支持部分にカーボンテープを縦に入れました。写真で分かりにくいですが、胴体下部まで入っています。

もともと1枚の胴体から部材を切り出したのでこの部分はキッチリ組み上がります。写真の時点で尾翼もつけなくてはいけません。
ラダータッチ等で衝撃が加わった際にヒンジがすっぽ抜けてくれた方が良いので、ラダーだけは従来の紙ヒンジです。

  

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