EPPファンフライのメカを流用した お気軽モーターグライダー

TEKITO 1号

ここ最近 ずっと電動ファンフライにずっぽりハマって飛ばしてきましたが、
突如「グライダーってどうなんだろう?」
「サーマルってどんなんだろう?」
という思いがふつふつとわき上がってきました。

以前も自作でSAL機などを作って飛ばしてみたりしましたが
ウデのせいもあり一度もサーマルを感じたことはありませんでした。
さらに、岩手には天峰山という東北有数のスロープがあることを知り
いっちょやってみようかと意気込んで行ってはみましたが
ほぼ無風のコンディションが続き、とてもハンドランチグライダーを飛ばす勇気が
なかったので、モーターグライダーだったら・・・
しかも、手持ちの材料で短期間に作れる機体があれば・・・
などと考えて、適当に作ってみました。

機体のコンセプトとしては・・・
○手持ちのメカが使えること。
○手持ちの材料で作れること。

○自己採点で60点くらいでいいからとにかくスロープに投げ込めそうな機体を作ること。
以上に決定しました。
あくまで、お遊び的な機体を作ります。

機体のスペックですが、まず手持ちのメカから推測します。
ちょうどEPPファンフライ「フェザー」から全てのメカを外していたのでコレを使うことにしました。
モーター:ハイペリオン 2208-32

バッテリー:E-TEC3セル 700mAh 他手持ちの同クラスバッテリー

サーボ:ウェイポイント060BB・・は勿体ないので、先日海外通販で
購入した11ドルの6グラムサーボを使用。

以上の主要メカから適当に推測すると、
主翼スパンはだいたい1200mmくらいで
胴体長さは800mmくらいあればいいんじゃないか?
全備重量320g位だったら飛ぶんじゃないか?

ちょうどしばらく眠っていた自作SAL機の余っている主翼もあるので
コレを利用することとして、工作のメインは胴体のみとすることで
手間を省こうと考えました。

まずは今回のモグラ計画の基礎となる主翼です。これは昨年ハンドランチ(SAL)用に作った主翼です。
SALのフルスパン 1500mmになっています。翼型はS4083(だったかな?)ベースです。
発泡スチロールコアにバルサプランク構造で、初期の頃に作ったモノなので
非常に重かったです。約160gくらいあります。


これを主翼中心から600mmのところに印を付けてペグごと翼端をカットしてしまおうという目論見です。
これでスパンは1200mmになりますね。


切り取った翼端部分だけで25gもありました。
重っ!!
左右のバランスを取るために、右翼にミニ4駆のシャフトをウエイトとして
埋め込んでいたのを切ったときに思い出しました。


翼端をカットした主翼の重量は141gでした。


カットした翼端には2ミリバルサを多用途接着剤「SU」で貼りました。
整形後フィルムを貼ります。


これが先述の自作SALです。汚いです。(笑)
水平尾翼もビスで取れる構造だったので、これも流用決定しました。



なんとも適当な胴体の設計風景です。
カレンダーの裏を使って大まかなアウトラインを描き、メカを載せてみました。
カットが面倒にならぬようにラインは殆ど直線です。
主翼迎え角がすこ〜し付くように主翼を載せる部分は右下がりにしました。
あと、テールヘビーに悩まないように胴体を長くしました。
型紙を作らなくても良いのが助かります。



カレンダーの型紙を使って胴体側板、底板を切り出しました。
胴体長さは440mmになりました。(測って切った訳ではありません。適当です)



胴体を箱形に組んでみます。
胴枠はその辺にあった2ミリバルサを5ミリ幅に切り出して
ムサシノ機みたいに井桁に組みます。
胴体下部には5ミリ角バルサを紙ヤスリで3角材になるように削って隅に貼り付けました。
今回殆ど瞬間接着剤を使いましたが、なぜかここだけバルサ機らしく
タイトボンドを使ってみました。
写真にタイトボンドが写っていると、なんだか凄腕自作モデラーみたいで
格好良いかなと思っただけでした。(笑)
特に意味はありませんです。



モーターマウントを1ミリ航空ベニヤから切り出しました。
ハイペリオン2208系統はモーターマウントが凡用として売られているので
型紙を作らなくても済むので助かります。




モーターマウントを胴体に接着します。
垂直尾翼の下側が無いので初めからサイドスラストを
強めに付けておきました。
横から見て逆コの字になるように2ミリバルサで補強します。
また、胴枠もあった方が良いかなと思い、
モーターを外せるギリギリのところで
胴枠を追加しました。



胴体後部のパイプは8ミリカーボンパイプです。
自作SAL用にとっておいたストック品で、正直勿体ないかなと思います。
6ミリ径でもOKだと思います。
これを1ミリ航空ベニヤで固定します。
この部分も瞬間で固定しましたが、バルサの削りかすを塗り込んで見ました。
意外と強度は出ています。


早くもメカの仮載せです。
気が早すぎます。


垂直尾翼を2ミリバルサから切り出しました。
サイズは自作SAL機を参考にしています。
胴体と同じく、カレンダーの裏に適当に書いて
それを切り出しました。
あと、水平尾翼がちょっと小さいかなと思い、
エレベーターも拡大して切り出しました。
SALと違ってエレベーター中央の切り込みが必要ないので
1枚板に出来ます。これだと後から補強が必要なさそうな感じですね。


さくっとフィルムを貼ってみました。
フィルムは紫部分がオラライトで、白いのがノーブランドの軽量品とのことです。
この白いフィルム、安いのですが、貼りにくいです。
貼ったそばから剥がれるような感じですね。


重心をチェックするため、この時点でサーボも載せようと、
サーボベッドを1ミリベニヤで作ります。
縦に並べるため、機首側のベッドを一段高くしてあります。


ちょっと画像が飛びますが、主翼受けです。
1.5mm航空ベニヤに爪付きナットをはめ込み、
上からマイクログラスで外れ防止を行いました。
自作SALでは、ハードランディングで主翼がマウントごと飛んでいったことがあり、
それ以来ここだけは多少頑丈に作ろうと心がけています。
3角形の補強材は2ミリバルサです。
これを前後2つ作って、胴体に入れました。



メカ積み、リンケージの様子です。
リンケージはPEライン両引きにしました。
カーボンパイプの接着の際、間違って胴体のかなり奥に突っ込んだまま
接着してしまったので、やむなくパイプの途中に切り込みを入れて、ラインを出しています。
おかげでラインを通すのがちょっと大変でした。

 

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