TOSAKA-HOVER-1 〜小型電動アクロ野郎のためのドリフトマシーン〜


最近ヘリを始めて、手軽なオプションパーツとして購入したGWSの50XCが余っていたので、
コレを使って何か作れないかなと思い、色々考えていました。
ある日、何気なく近所の100円ショップに行くと、あるものが目に入りました



子供がお風呂で遊ぶためのアヒルちゃんボートであります。
私はコレを衝動買いしてしまいました。
以前からホバークラフトでも作ろうかなと思っていたのですが
どうにも下部のフロートとスカートの製作が面倒くさそうで
なかなか着手できずにいたのですが、この商品を見て
「コレをフロートとスカートにすれば大幅に工期短縮出来るかも☆」
と安易に考えて買いました。



で、ひと晩で作った初号機がコレです。
子供が近づいても危なくないようにペットボトルでダクトを作り、
そこにデプロンを箱形に組んで下地の極厚デプロン板に貼り付けました。
50XCを胴体の中央からやや後寄りに設置して、
フロートへの導風板も設置してみました。
バババッっと完成させて走行させてみましたが、殆ど進みません。
どうも浮力が弱いみたいです。
ここでわかったのは、フロート(ボート部分)の空気をある程度抜かないと
床に密着せず、浮上させるだけの圧力が立たないことです。

次に、重心位置の大切さです。
この機体はメカをデプロン板の下に貼り付けていたのですが
バッテリーの搭載位置によって滑り出しが全然違うようです。
人の顔くらいのマイクロサイズなので、かなりシビアなのでしょうか。

浮力を強めるために、導風板を大きくしてみたりしましたが、
今度は前進力が奪われるようで、やっぱり遅いです。
いくら自宅で遊ぶからと言っても、スピードは欲しいものです。
う〜ん・・・なんだか難しいですが面白くなってきました。

明くる日、2号機のアイディアが浮かんできました。
導風板を大きくすると前進力が足りない、
小さくすると浮力が足りない。
このジレンマを解消するのは、アップスラストではないか?
と思いつきました。
そして今度はモーターを胴体前部に載せてフロート内に
より効率よく空気が入るようにしよう。
そして今度はメカを胴体の上に載せて、フロートの歪みを
極力無くしてみよう。
あとは最近話題の「地面効果翼機」になるかどうか試してみよう!

などと妄想をふくらませて製作しました。


ボート以外は全て3ミリデプロンを使いました。
但しラダーは工作がおっくうでしたので
前作のものをそのまま使っています。(厚さ9ミリです)

前作ではあろうことか床板にも9ミリデプロンを使っていたので
ちょっとは軽量化になるでしょう。(前作は全備約110gでした)
3ミリ板で強度を少しでも確保するため、モーターマウントや
導風板はホゾ組としています。



上からの画像です。
画像中央の導風板上にバッテリーが載ります。
一応メカスペックですが・・・
モーター:GWS 50XC
受信機:エンルート4ch
アンプ:香港直輸入の9ドル10Aアンプ
サーボ:香港直輸入のSG50(4ドル)
バッテリー:2セル300〜500
となっています。


スカートを下から覗いてみます(笑)
導風板の角度をかなり緩やかにしました。
底板からはみ出しているのはサーボのみですね。
あと、重要なのはボート(フロート)に付いている
底板(スカート)のカットです。
必ず「ベロ」を残しておかないと、フロートが床に密着しないようです。
たぶんこれがベストな開口面積かなと思います。



調子に乗って翼も付けてみました(笑)
ホバークラフトなので、完全に飛行機になってしまったら
ダメですが、ちょっと浮いて走ってくれたら・・・
という機体を見事に裏切り、全くだめでした。
狭いリビングでの助走では浮きません。
主翼面積を増やしたり、迎角を調整したのですが
ふわっとも浮きませんでした。
広い体育館などで試せれば良かったのかもしれませんが・・・
今回はとりあえずホバークラフトとして完成させてみました。
ラダーがトサカになっているのがおわかり頂けるかと思います。

ムービーです

インプレッションですが、初号機よりも大分スピードアップしました。
これでやっと自宅内ドリフトが楽しめそうです☆
自宅でミニッツやってたよりも面白いですね。
ただ、スロットルオンでまっすぐ走らない癖があり、
調べてみると微妙な重心のズレが原因のようです。
マイクロサイズだけに、バッテリー搭載位置の
左右5ミリのズレで癖が出ます。
まだ、この機体で体育館は走らせていませんが
次回インドアで最高速チェックしてみたいと思います。

あとは、現在比べるものがないので何とも言えませんが
今後も50XCでのスピードを追求したい感じです。
モーターやメカには手を加えずに、
機体のみを工夫して改造すれば
もっとスムーズに、速くなるかもしれません。
まだ2作目なのでまだまだ発展途上と思います。
50XCと標準ペラ、2セル仕様でワンメイクレースなんかも
面白いのではないでしょうか。

ブラシレス+3セル+ダクトというのが流行っているようですが
私はあえて、50XC+2セル+貧乏チューンで
行きたいと思います。

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