EVOWRACER(もどき)F3PVer.の作成
前作 EVOWRACER(もどき)は私にかつてないスローフライトの感動を与えてくれました。しかし、全備270gにもなるヘビーウエイトと度重なる補修によりフライトのたびにスピードが速くなるのを感じていました。薄々作り直そうかと思っていましたが、最終的に私の背中を押したのはラジコン技術3月号に掲載された新型EVOWRACERの記事でした。今までは手探りで決めてきた機体諸元がなんと公開されているのです!私のもどき機と比較すると主翼翼弦が約100mm近く本物の方が大きかったり、尾翼面積が意外と小さかったり・・・こりゃあ軽量化に留意して作り直したらもっと違う世界が見られると。そう思って作り直しました。
私のインドアデビューも近づきつつあり、思い切ってF3P仕様にしたいと思います。目指せ岩手最強☆

今回のVer.2では
○全備重量190g以下!
○できれば全備重量180g以下で!
○いやいや究極に挑戦するため170g台を目指せ!!
以上をテーマに作ってみたいと思います。
いつものように模造紙に原寸図を書いてEPPを切り出しました。主翼・尾翼は5mm45倍、胴体は3mm45倍EPPです。

図面を書いている際にかなり悩んだのは主翼翼弦でした。(いくら何でも付け根側で310mmはないだろう!)これはラジコン技術誌の誤字なのではないかと何度も思いました。主翼の付け根で310mmもあると写真で見た本物よりもかなりテーパーが付いてしまう気がしたのです。でもラジコン技術誌を信じて、本物の機体諸元どおりに切り出すことにしました。

胴体前方の黒い線は0.1mm厚カーボンテープです。今回は本物と同じように張り線にて強度を確保しようと思い、胴体の前方部分を補強してあります。この時点で本当に何度も何度も色々なHPで紹介されていたEVOの画像を見直しました。内部構造は結局解らなかったのですが、もしかしたらコレでいけるんじゃないかというアイディアが浮かんだのです。
それはコレです!画像上方にある三角形と長方形のEPP材。中央にリンケージ用チューブを接着してあります。(詳細は後で)画像の下部分は胴枠です。前作ではベニヤによるメカプレートを作成しましたが意外と重く、しかも墜落等によってズレてしまうのでフライトのたびにトリムを合わせないといけない状態だったのでメカプレートは廃止。サーボの固定部分にベニヤ片を貼り付け、なおかつサーボ外周部分にカーボンテープを貼っています。今回5mmEPPは全て45倍発泡のものを使用していますが、サーボ取付部分はなかなかのカチカチ感になりました。
胴体前方から見た画像です。
胴枠は幅40mmに設定しました。モーターマウント付近に3mm45倍EPPにて補強を気持ち程度施しています。先ほどの三角材はここに使います。(詳細はまたまた後で)モーターの搭載方法としてバックマウントではマウント本体とビスの重量が気になるので今回はスラスト調整のしやすさを犠牲にして通常マウントにしてみます。ただ、胴体前方にベニヤを貼り付けるだけでは強度が・・・と思い、ある方法を考案しました。
これがモーターマウントです。1mmベニヤに5mmEPPを2枚重ねて貼り付けて外周と内周をカーボンテープにて補強しています。コレを胴体前部に接着することによりベニヤだけでなくカーボンを貼ったEPP部も接着されるため搭載強度は上がるはずです。

このマウントは画像の状態で1gでした。内周のカーボンを貼り付ける際にはカーボンの弾力との戦いでした。先に外周のカーボンを4辺に貼り付けで4角形を確保した後、EPPをモーター径にくりぬいてがっちりと左手で押さえつつ内周のカーボンを貼りました。多少は歪んでしまいましたが瞬間+アルテコスプレーの力で何とか完成。で、完成後に下部のカーボンテープを切って配線出口にしました。
私はもう見るだけで涙ぐみそうな画像です。
サーボの配線をエナメル線に変更してみました。
昼間仕事中にちょっと時間ができてクルマの中でハンダの煙にむせつつ、ひねったままの腰の痛みに耐えつつ約1時間ほどかかって作業を行いましたが非常に目が疲れる作業ですね。

この方法、いろんな方がやっておられるのですが、素材であるエナメル線(UEW線)の入手方法が解らず今まで躊躇していましたが、ある時モーターの巻き線がそのまま使える事を知り、ジャンクで購入していたCD-ROMドライブのブラシレスモーターから線をほどいて使用しました。帰宅後早速チェックしてみたら無事動いて一安心です。で、どれくらい軽量化できたか?という点ですが

作業前 23g(黒いサーボの方は延長済みでした)
作業後 19g(これじゃ購入時と同じじゃん!)

今までに2機の機体を渡り歩いてきたせいか、これらのサーボも接着剤等で重くなっているようです。ここまでやって初めて新品サーボと同等の重さになりました。しかしたった4gって・・・・。
脚をこの段階で付けておきました。前作ではベニヤを使ったのですが、今回はベニヤの代わりにカーボンテープを使用しました。
ん?ちょっと胴体にねじれが?・・・・まぁ、進めましょう。
脚はこの段階で2gでした。裏は45倍5mmEPPを打っており、カーボンの上からマイクログラスを瞬間にて貼りました。ハードランディングが多いものですから・・・
ここまで来てもう塗装です。この手の機体はARF状態にしてから細部を組んだ方が楽なような気がします。前作では型抜きEPPを置いてササッと塗装しましたが、今回はいかがなものか。写真のマスキングテープ重ね法は台から剥がす際に伸びてしまいあえなく却下でした。最終的にガムテープマスキング法で左面・型抜きEPPにスプレーのり77噴射密着法で右面を塗装しました
新旧比較か?と思われそうですが実は違います。あまりのショックで写真を撮り忘れたのですが、塗装が終わって主翼・尾翼を胴体に仮組みしてみたらアライメントがズレまくっており、自分の工作技術を呪う結果となりました。前作の主要材料である30倍発泡と今回の45倍発泡では工作のしやすさが全く違いますね。45倍発泡EPPは切り出すたびに逃げていく気がします。細かく修正を入れようかとも思いましたが接着剤の重量が気になり、結局泣く泣く胴体をイチから作り直し、塗装し直しました。
まるまる一晩コレに費やしてようやっと振り出しに戻れた感じです。

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